インターネット版 《サンサーラ》

SamSara

不要品をありがとう


国金さつき

みなさまに古着や不要品をお送りくださいとお願いしたところ、本当に多くのものが現地に送られてきました。現地ではこれを「援助物資」と呼んで、到着を待ちわびています。現地で援助物資の選り分けをしている国金さつきに聞いてみました。

こんなもの、あんなもの

Q:いろいろなものが送られてくるそうですが。。

A:はい、本当にいろいろな物が送られてきます。電話もない、電気も滞りがちな町なので、日本から送られてくる箱をあけるのがささやかな楽しみになっています。

Q:あけてびっくり玉手箱?(笑)

A:はい。宝物が次々とでてきます。日本では「不要」品でも、現地ではみな貴重品です。本当にみんなとてもいいものばかりで感謝感謝です。

Q:特にどんなものが喜ばれますか?

A:古着では、Tシャツ、ジーンズ、ショートパンツ、スニーカですね。送ってくださる方に女性が多いためか、女物が多いのですが、男物がもっとあったらと思います。ほかに、文具は何でも歓迎です。口紅など化粧品は使いさしのものでも結構喜ばれます。
シーツ、タオル類はいくらあっても困りません。古着類と同様、多少の汚れはかまいません。

Q:UFOキャッチャーなどのぬいぐるみがたくさん余っているという方からメールをもらいましたが。

A:ぬいぐるみ類は結構売れます。とくに、クリスマスシーズン前にいいですね。ただ、12月になるとフィリピンはクリスマスプレゼントラッシュになるため、荷物が遅れたり、滞ったり、最悪迷子になったりするので、12月の発送は避けていただくのがいいかと思います。

Q:銀行などでもらう「粗品」がたくさんあります。会社のロゴなんか入っていてもかまいませんか。

A:問題ありません。あるとき、大量に余った、某マラソン大会のTシャツをお送りくださったことがありますが、奨学生一同、おそろいのマラソンTシャツを着て楽しみました。

Q:逆に、こんなものは要らない、というものがあったら教えてください。

A:日本で真冬に着るようなものはさすがに要りません。でも、長袖のシャツは需要があります。ほかには特に要らないものは思いつきません。本当に何でも使えちゃうのです。

こんな風に使われます

Q:さて、送られてきた古着や不要品はどのように使われるのでしょう。

A:はい。古着などはまず、21世紀協会の学生寮で暮らすマンニャン奨学生に分けます。それから、無給で働いているわたしたちフィリピン人、日本人のボランティアスタッフもおこぼれにあずかります(笑)。残ったものは雑貨とともに、庭先で週に一回ほどのペースでサリサリストア、つまり、雑貨店を開いて町の人に安くおわけしています。収入は学生の食費になります。

日本から送られてきたルーズソックスをはいてみせたマンニャン奨学生。。もちろん、こんな暑苦しいものを日常的にはいたりしませんよ。

Q:評判はどうですか。

A:大げさでなく大好評です。中には、次に荷物が届いたら真っ先に報せてくれとか、何が入っていても一箱いくらで全部買い取るから分けてくれとかいった申し出があります。日本から送られてくる「不要品」は実に需要が高いのです。
 援助物資のもう一つの役割が、この辺境の町の人々に日本の豊かさの片鱗を安くおわけすることにあります。それと意外な効果が、間断なく日本から物資が送られてくることで、21世紀協会が多くの人々に支えられているのだということを、わたしたちの奨学生にも町の人々にも再認識させたことです。
 日本から「モノ」だけではなく、「心」までが送られてくることがひしひしと感じられます。

Q:大きな声では言えないけど、こんなものが欲しいな、というものはありますか?

A:言っていいのですか?では、お言葉に甘えて。。。ご飯にかけるふりかけとか日本食品があったらいいなと思います。お金がなくてご飯しかないときなど、ご飯にふりかけなんかをかけられたらいいな、と考えたりします。フィリピン人の口にも合うようです。日本のカレーなんか懐かしく思ったりします。それから、のりなんか。。。あ、ごめんなさい、こんなのわたしたちのわがままですよね(笑)。地の果てで暮らすんだって決心したのに。。修行が足りませんね。(笑)

合理的に考えると。。

Q:でも、考えてみると、送料が結構しますよね。10キロの箱を船便で送るのに4000円近くかかったりします。中身にもよるのでしょうが、不要品を4000円かけて送るよりも、4000円を現金で寄附した方がよくありませんか。現地ではかなり安くものを買えると聞きますし。

A:合理論を持ち出すとそれは否定できません。しかし、日本から援助品が次々と届くことが案外と励みになるのです。遠いところで誰かが気にかけてくれているのだな、と思うと励まされます。ミンドロでは単調な毎日ですし、電話もインターネットもないので、世界から遮断された状態です。そんな中で、みなさまのお心遣いが「援助品」という形で届くことがどれほどわたしたち現地で働いている日本人の励みになっていることか。また、現地スタッフにしても、奨学生にしても、遠く日本からいろいろな人が自分たちのことを気遣ってくれている、と思うと、誇らしくなるといっています。
 もちろん、もののリサイクルという観点からも送っていただくことはとてもいいことだと思います。

Q:学校や町内会で不要品を集めて、バザーを開き、収益金を21世紀協会に寄附し、一方、売れ残ったものを現地に送るというのはいかがでしょうか。

A:いいアイディアです。みなさん、とってもいいものをフィリピンに送ってくださるので、いつも申し訳なく思っています。こちらで使うにはあまりに上等すぎるものは日本でお売りいただき、その資金で余り物をお送りくださり、寄附もしていだければ一層合理的だと思います。

Q:物をお送りくださったみなさまには、何らかの報告をしていますか。

A:はい。みなさまにはお礼の手紙を差し上げています。プリンターが壊れたり、事務所が水に浸かったりしてお礼が遅れることもありますが、必ずお送りすることにしています。この場を借りて、ミンドロスタッフ一同になり代わり、みなさまの援助に深く感謝します。本当にありがとうございます。




たとえば、ミンドロからこんなお礼をお送りしています。

 前略 いかがお過ごしでしょうか。

 こちらミンドロ島の現地事務所は連日の雨で家の周囲は池と化し、あちらこちらで雨漏りがして至る所にカビが生え、異様な臭いを発しています。この中で暮らす、文字通り孤島に取り残された我々は、最悪の環境下にあるコンピューター機器達の心配をしながらどうにかやり過ごしております。 (にも関わらず一台一台、次から次へと調子が悪くなっていますが) 単に"住む"ということも容易にはいかずメンテナンスを多く必要とするこの場所で、マンニャンの子ども達をはじめ、ここに暮らす人々は相変わらずの調子で朗らかに生活しています。比較するものを知らない彼ら故、当然と言えば当然ですが、その"当たり前"となっていることに疑問を抱かないのん気さが時に私たちを救ってくれると同時にやきもきさせます。

 ところで援助物資、殊にボールペン (奨学生は学校でも寮でもボールペンを使います) などの文房具や日本の珍味シリーズは我々にとって非常に有難いもの、大変助かっています。全て大切に使わせて (賞味させて)いただきます。誠にありがとうございました。

 また度々ホームページなどで我々の状況をご覧いただければ光栄です。ご健康を心よりお祈りしております。

2001年8月29日

21世紀協会サンタクルス事務所より




また、不要品をお送りいただいた方からはこんなメールをいただきました...

はじめまして。

1月18日に、フィリピンあてに小包送りました。 (郵便局の国際船便小包、10kg、ダンボール1つ)

中身は中古品中心で、
 女性用Tシャツ類
 文房具(鉛筆、ボールペン、シャープペンなど)
 お皿、カップ
などです。

たいしたものでなくてすみません。お役にたつと よいのですが。

十分使用できるけれど家では使わないものを役立てて くれるところはないかと、webを検索してこちらを見 つけました。現地に直接送ってよいとのことで、配送 料(手間も)のロスがなくて良い方法だと思いまし た。できれば現地でどんなものを売っているのか、 お店の中の写真があれば、送るときの参考になって よいと思います。それから「こんなものは売れ残る」 といった情報もこっそり教えていただけると参考にな ります。^_^);

お忙しいところ失礼いたしましたが所感まで。

皆様の活動の益々のご発展をお祈りいたします。



中学生のみなさんも不要品を集めて送ってくださいました

はじめまして。私は新潟県の公立中学校の教員をしています。生徒会を担当しています。今年の春、生徒たちがそちらのHPを見つけ、ぜひボランティア活動として地域から服や文房具等を集め、寄付したいと提案しました。それから約8ヶ月。段ボール箱にして11箱分集まりましたので、先日以前のホームページにのっていたフィリピンの住所に船便で送付いたしました。ぜひ、何かのお役に立てていただければ生徒たちも喜ぶと思います。よろしくお願いいたします。

中学生のみなさんには次のようなお礼状を送らせていただきました

   拝啓

  いかがお過ごしでしょうか。

  2月19日になりますが、大巻中学校生徒会の皆様より援助物資計11箱を、フィリピン・ミンドロ島サンタクルス事務所にて受領いたしました。温かいご支援に、スタッフ及びマンニャン奨学生一同心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

  日本から送っていただいた支援物資のほとんどは、奨学生に必要な文房具を除いて、現地での日々の食費をまかなう為に売らせていただいています。中でもTシャツや短パンなどの夏物衣類、ジーンズは性別・年齢問わず一年を通じて需要があり、店頭に出すや否や即売切れてしまう人気商品です。皆様より送っていただいた大量の(!)衣類は大好評で、実に助かっています(残念ながらサンタクルスではセーターなど長袖の衣類を着る機会はまずありませんが)。収益金は即奨学生寮での給食費、生活費に変えさせていただき、皆様よりのご支援が、海を越え確かにこのミンドロ島サンタクルスまで届き、目に見える形となって現れていることを実感します。

 この度の、大巻中学校の皆様お一人お一人のご理解と温かい支援に心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。マンニャン奨学生たちからも、感謝の意を込めて慣れない英語で手紙(?)を書いてみました。同封いたしますので、全校集会などで「フィリピンからこのような返事が来ました」と、取り上げていただければ幸いです。引き続き何か子どもたちの間で交流を続けることができればと思っております。海を渡り、文化を越え、お互いがお互いを知り結びつくきっかけとなりますよう、簡単ではありますが御礼のあいさつと代えさせていただきます。

敬具

2001年2月25日     特定非営利活動法人 21世紀協会

                   フィリピン・サンタクルス事務所

  **中学校 生徒会の皆様 






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